「もう大きいんだから…」と背伸びしたい気持ちと、「まだ小さいんだから…」と甘えたい気持ち。成長の過程で揺れ動く子どもの心を、やさしく包み込むように描いた絵本です。赤ちゃんのころの洋服を出してみたり、お母さんのお手伝いをしたりする女の子の、かわいらしい仕草が、色鉛筆の絵でふんわりと表現されています。「今のままのあなたでいいんだよ」という思いを、読み聞かせを通して伝えられる絵本です。
<ポイント>
・子どもの心が理解できます。
・女の子のお母さんにおすすめです。
・やさしい気持ちになれます。
<編集者から>
竹下文子さんと鈴木まもるさんは、作家さんと画家さんのご夫婦です。お二人は静岡県下田市で、水道も通っていない山の中を切り拓いて、ほとんど手作りで家を建てて暮らしています。そんなお二人の子育ての様子は、『父さんの子育て日記〜かおるちゃんがやってきた』(婦人之友社)などに詳しいですが、とにかく子どもに注ぐお二人の目線があたたかいのです。鈴木まもるさんは子育て中、かわいい盛りのお子さんの様子を膨大にスケッチしてきました。この絵本の主人公である女の子の仕草が、「そうそう、子どもってこんな感じ!」と思えるほどリアルでかわいらしいのは、そんな背景があるからなのです。ご夫婦コンビならではの息のぴったり合ったあたたかな世界を、ぜひ味わっていただきたいと思います。
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