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妖しい術で客をろばにしてきた三娘子は、若者の手にかかり今度は自分がろばにされてしまいます……。 中国唐代の伝奇から再話したふしぎな世界が、迫力ある絵でくりひろげられます。
たびあきんどの趙が、三娘子の宿で泊まった時に、不思議な光景を目にしました。朝食のそばもちを食べた途端、一人残らずロバにされてしまいました。三娘子が、ロバたちを裏庭に追い立てると、客のお金や荷物をすっかりせしめてしまったのを見た趙は、一月あまり立ってから三娘子の宿にやってきて、三娘子にそばもちを食べさせてロバにしてしまいました。今まで沢山の人をロバにした罰で、ロバを死ぬまで働かせようとした趙ですが4年の月日が流れると、老人が現れると「これは、いろいろ悪いことをしたが、おまえさんにかかって、随分長いこと苦労したようだ。もうこれくらいで、許してやってくださらんか」と、不思議な老人に助けられてロバの口から飛び出した三娘子は、深く老人に頭を下げるとどこかに走り去ってどこへいったのか誰にもわからないという中国の昔話でした。最後まで不思議な話でした。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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