表紙の絵はなんでしょう。きつねが見ているのは、なにかの・・・足?
「あったとさ あったとさ
ひろい のっぱら どまんなか
きょだいな ピアノが あったとさ
こどもが 100にん やってきて
ピアノの うえで おにごっこ
キラリラ グヮーン
コキーン ゴガーン」
なんと「きょだいなピアノ」の足でした!
だって、一番下の金具の部分だけで、きつねの背丈くらいあります。大きい!
そしてまたお話は「あったとさ あったとさ・・・」と続きます。
きょだいなせっけん、きょだいなでんわ(むかしなつかし黒でんわ!)、きょだいなトイレットペーパー・・・。
ひろいのっぱらどまんなかに、でーんとそれがあらわれて、子どもが100にんやってきて、みんないったい何をする?
あの『めっきらもっきらどおんどん』と同じコンビ、長谷川摂子さん・文章、降矢ななさん・絵の作品。
文章から音やリズムがあふれ、透明感のあるカラフルな絵とあいまって、ダイナミックで夢いっぱい、長谷川さん・降矢さんならではの世界観をつくりだしています。
最後はきょだいなせんぷうきに、ひらひらくるるるる・・・と吹き飛ばされた子どもたち。どうなったかというと・・・?
おしまいの絵には、きっと幸せな気分にさせられちゃいますよ。
「あったとさ、あったとさ♪ ひろーいのっぱらどまんなか♪」と子どもたちが笑顔で呪文のようにくりかえす、人気絵本。ぜひ声にだして読んでみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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