いや〜、読んだ読んだ。
一気に読んだ!という感じです。
ミステリー物が好きな息子ですから、即飛びつき蝋燭の明かりで読んでいました。
追って、わたしも。
原作が1992年初版本です。
日進月歩のコンピュータ技術ですから、専門家からすると、もはや一昔前の操作方法と思われるやも知れませんが、私たち親子にとっては、とても理解しやすい噛み砕いた説明がヴィッキー&ギブ姉弟の会話の中に織り込まれていて、読み澱む事がありませんでした。
銀行員のパパが、コンピュータ操作で自分の口座に百万ポンドのお金を入れたという疑いで逮捕されてしまい、主人公のヴィッキーと弟ギブは事件の謎を解くために、銀行のコンピュータに侵入しようと、大人たちの目をたくみに盗み奔走します。
私が読む直前、息子が「ぼくは、犯人の予想がすぐついたよ。ははは、どうかな?」とムフフ笑い。
わたしも、おおよそ検討はつきましたが、「いや〜、参った参った」と息子に花を持たせてやりました。
ロンドン生まれのブラックマンさんは、コンピュータ関係の仕事を経て作家活動に入られた方だそうですが、主人公ヴィッキーの家庭における養女としての微妙な立場に悩む姿や、弟ギヴや友人チョーシーやヴィッキーを裏切るマギー等の少年少女の等身大の内面を見事に捉え描ききっている作品でした。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
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