夏休み、小学生、男の子、かぶとむし、そして友達とカミナリじいさん。 小学生男子の息子を持つ身としては、このキーワードの並びを見ただけでワクワク、読む前から思わず購入したくなってしまいます。 舞台は始まったばかりの夏休み。ヒデトシ、マナブ、ぼくの三人はカブトムシを見つけ、喜び勇んで木に登ります。ところがその木は近所でも有名なカミナリじいさんの家の木!カミナリ声にぴっくりして慌てて逃げ出したのですが、ヒデトシは転んでつかまってしまいます。さて、どうなる・・・? 作者は『おこだでませんように』のくすのきしげのりさん。男の子の元気と心の葛藤を描かせたら天下一品。そして画家福田岩緒さんの描く男の子達の表情がすごくすごく面白いのです。あせる顔、泣きだす顔、悩む顔、そして嬉しそうな顔!本人達はいたって真剣、でも母親目線としては可笑しくて仕方がありません。一人ひとりの性格まで映し出しているようです。今どき「カミナリじいさん」という存在もいいですよね。 この夏、大推薦の一冊です!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
なつやすみのラジオ体操の帰り道、 ヒデトシ、マナブ、ぼくの三人はカブトムシをみつけます。 喜び勇んで木に登ってカブトムシを捕まえる三人。 ところが、よりによってその木は、近所でも厳しくて有名なカミナリじいさんの家の木だったのです。 カミナリ声にびっくりしたヒデトシは先に逃げだしたものの、転んでしまいカミナリじいさんにつかまってしまいます。 なんとか逃げだしたマナブとぼく。 いくらまってもヒデトシはやって来なくて・・・。
夏休み明けに、けんかばかりしている勤め先の1年生に読もうと思って購入しました。
お話会のボランティアをしているので、夏休み、3度、児童館で読み聞かせをしました。1年〜3年生です。
私は、関西出身なので、関西弁の絵本を読むのが好きなのですが、関西弁は早口で、どくどくのイントネーションなので、ゆっくり読みました。それでもカミナリじいさんの迫力だけは、ちぢみあがっているのがわかりました。
ミンミンゼミの声を入れる所が難しく、でも、ヒデトシの泣き声を代弁しているのだろうと思い、なるべく自然にセリフとセリフの間に入れ、だんだん大きくしていきました。
初めて読んだ時は笑うなんて思わなかったので驚きましたが、2度目も同じ所で笑ったので、一体化してきていて、ホッとしたときに笑うんだろうと思いました。@ラジオ体操している空き地でのセリフAヒデトシを思って話し合ってる最初B「ちびったらいかんからオシッコしとくわ」C謝るまでのセリフのやり取りD「ヒデトシかえしてください」
Eあたまをごしごしなでた。F最後の三人のセリフ
児童館の先生は「人の家にだまって入ったりしたらだめですよ。カミナリじいさんや先生が怒りますよ」と言うと「おれ、やったことある!」「ぼくも怒られた」と話していました。「○○君のじいちゃん、カミナリじいちゃんだね」という声も聞こえました。 (さーやんさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳)
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