ある夏の昼下がり、真っ赤に熟れたトマトさん。 トマトの木からどたっと落ちたその姿。迫力です。 でも何だかとっても憂えた顔をしています。
それもそのはず、近くの小川にミニトマト達がぽっちゃんぽっちゃん気持ち良さそうに飛び込んでいく音が聞こえるのです。でも、しっかり熟れて図体の大きなトマトさんは動けない! じりじりと地面から伝わる暑さが身に応えます。すると、畑の虫達があちらこちらから出てきてトマトさんの為に……。
じゃっぽーん、水の中に入った時のトマトさんの顔といったら!なんて気持良さそうなんでしょう。 やっぱり夏はトマトです。真っ赤に熟れたトマトを冷たい水で冷やしてがぶりっ。あーおいしそう。暑い日に限って息子がトマトをぱくぱく食べまくる気持がよくわかります。
それにしてもこのトマトさんのキャラクターはかなり独創的。何だかやけに色っぽい。こんなに気だるい感じの絵本の主人公なんてあまり見かけない……でもこれがぴったりはまってるんだなぁ。 もう表紙のトマトさんの顔を見かけてしまったら目を背けて通り過ぎる事はできないでしょう。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ある暑い夏の日、真っ赤に熟れたトマトさんが、地面に、どったと落ちてしまいます。ミニトマトたちは小川へ「ころころぽっちゃん」と飛びこんでいきますが、トマトさんは体が重くて転がっていけません。太陽に照らされているうちに、トマトさんは、どんどんあつくなってきて……。大胆かつ繊細な銅版画で描かれた、トマトさんの迫力満点の表情をお楽しみください。
トマトさん、でかい!
絵本いっぱいの大きさ、はみ出してます。
表情豊かですが、子供達はびっくりしてました。
二年生クラスの読み聞かせに読みました。
ちょうど、生活科でミニトマトの栽培中。
でも、こんなトマトさんがとれたら、どうしよう?
子供達の反応はそれぞれ。
でも、うそだぁ〜。顔が怖い!と言いながらも
絵本に釘付けでした。
インパクトの強い、夏向けの一冊です。
夏休み、トマトの丸かじりしてね!と言ったら
かじられそうで怖い〜と言われました。
夢に出てこないことを祈ります。 (かがやきさん 40代・ママ 男の子10歳、男の子7歳)
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