ジェニーは4才の女の子。明日は3才になる弟クリストファーの誕生日です。プレゼントを買いに、おかあさんとお買い物に行ったジェニーは、自分のおこずかいひゃくえんで素敵な箱に入ったこねこのチョコレートを買います。
プレゼントを自分の部屋のタンスに隠すジェニー。ところが夜ベットに入っても寝付けないジェニー。タンスの中のチョコレートが気になって仕方ないのです。
「ひとつなくなってもクリストファーは気がつかないわ。」
口に入れてみると……なんて甘くておいしいのでしょう!ベットに戻っても頭にこねこのチョコレートが浮かんできます。もうひとつ、もうひとつと食べているうちに……。どうする、ジェニー?
ひとつ食べる事に葛藤し、結局食べ過ぎて気持ち悪くなってしまい、次の日は落ち込むジェシー。とても子どもらしい失敗。だけど、読んでいても他人事とは思えませんよね。絵本では、家族がそんなジェニーを温かい愛情で包み込み、ほっと幸せな気持ちで読み終わることができます。
「わかる、わかる!」
そんな言葉を発しながら、チョコレートが大好きな子ども達、そしてチョコレートに目がない大人達も、一緒になって手に汗握りながら楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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