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小さな針金の人は、いろいろな物に出会います。ジョッキ、耳かき、手袋、マヨネーズなど。それらに初めて出会うこの人の新鮮な動きが、出会いの喜びを運びます。
これまで出合ったことのない、新鮮な気持ちを得た一冊です。
まずは、文字の少なさ。
「あ」「ひょ」「よ」など、ほとんど一文字で、感情が表現されています。
文でなくても、気持ちが伝わることの衝撃。大槻さんにすごいなと思うし、日本語のすごみを感じました。
また、針金でつくられた人間の形。生命を吹き込まれたかのような動きに思わず「動画に負けていない!」とつぶやきそうでした。表情もないのに、ユーモラスさが表現できていて、これまたおどろき。
本当はクラスの読み聞かせに使わせていただこうかと思ったのですが、
遠目に効くかはちょっと不安だったので、遠慮しました。
背景の色が淡い色なので、遠くから見るとやや見づらいかもしれません。黒色だとどうかな?また印象が変わってくるのかな?
とにもかくにも、おもしろかった。心わくわくさせてくれました。 (けいご!さん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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