赤いスカーフを首に巻いたロバのポコが、野原でクローバーを食べようとしたとき
「よつばのクローバー たべないで!」と声がします。
青いかばんをななめにかけた小さなうさぎのポーリーでした。
「これ、そんなにおいしいの?」
よつばのクローバーのにおいをふがふがかぐポコ。
ポーリーは、「もっていると たのしいことや うれしいことに いっぱいであえるんだよ」とおしえてあげます。
「ぼくもほしいなあ」と言うポコのために、よつばのクローバーを探しはじめますが・・・。
とりごえまりさんが描く、野原とクローバーの緑がとってもきれい!
最初に見つけたよつばを、ポーリーはずっと大事にもっていますが、最後のページでは、手からなくなっています。
仲良くなったポコとポーリー。
大切なよつばのクローバー、ポーリーはどうしたんでしょう。
答えはとりごえさんの絵のなかですよ。
絵探ししてみてくださいね。
ほのぼのした友情の芽生えに、読んでいるこちらも癒されちゃいます。
おともだちに出会って、おしゃべりして、一緒に遊んで・・・。
またあしたあそぼう、と約束をして別れる、日常の愛しさ。
2匹が遊んだ緑の野原から、そよそよと、やさしい風が吹いてきそうな絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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