
ある日、となり村で芝居をしていた役者たぬきえもんは、おっかあが病気だという知らせに急いで家へ帰ろうと、ばけものが出るという峠を登っていきました。日が暮れたとたん、ばけものが目の前に現れます。ところが、ばけものはたぬきえもんを、人間に化けたたぬきだと勘違いしました。他のものに化けてみろという化け物の注文に、たぬきえもんは芝居のお面を使って……。山梨の昔話。

落語で「たのきゅうさん」と言われているお話でした。「たのきゅうさん」は、以前、読んだことがあり、このお話の内容は知っていました。しかし、この絵本は「むかしばなし」ということで、独特の語り口調になっていました。この「むかしばなし」らしい言い回しが、読んでいて楽しかったです。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
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