新美南吉の秀作を、万葉画の巨匠・鈴木靖将が渾身の絵筆て描ききった!
児童文学に造詣が深い美智子皇后が、1998年国際児童図書評議会での基調講演「子供時代の読書の思い出」の冒頭で、子どもの頃に読んでもらった「でんでんむしのかなしみ」が深く心に残っていると語られました。
美智子様がご愛読されているお話だそうです。
あるでんでんむしが
友達のでんでんむしに言いました。
私の背中の殻の中には
悲しみがいっぱい詰まっているのです・・・。
でも友達は言いました。
私の背中にも悲しみがいっぱいです・・・。
そうなんです。
私だけじゃないんです。
誰に聞いても同じように
私も同じです・・・と言います。
初めて気づきました。
悲しみは誰でも持っている。
私だけじゃない。
嘆くのをやめたんですって。
なんか奥深い・・・
私だけ、なんて思ってはいけませんね。
みんな言わないだけで
それぞれ事情はあるんですね。
読んでいくうちに
そうか・・・・と心に響きました。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子11歳)
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