わるいことってどんなこと?
いたずら大好きな男の子が、家じゅうをよごして大騒ぎ!
沢木耕太郎さんが書いた、はじめての絵本です!
■作/沢木耕太郎さんからのメッセージ
先日、若い知人たちと『わるいことがしたい!』の話をしていたら、ひとりにこんなことを言われました。
「それはマーケティング的に失敗しているんじゃないでしょうか。絵本を買うのはおかあさんでしょうが、そんな本を読み聞かせて子どもに真似でもされたら困ると思うに決まっています」
なるほど、それは困った。考え込んでいると、最近、男の子を授かったばかり若い父親がこう助け舟を出してくれました。
「いや、おかあさんがとうてい買いそうもない絵本を、あえておとうさんが買うことによって、子どもに連帯感を示そうとするかもしれませんよ」
それは嬉しい意見だけれど、こんなことで家庭不和にならなければいいのだけれど、と思わないでもありませんでした。
■絵/ミスミヨシコさんからのメッセージ
わるいことってなんだろう? 沢木さんのお話にそって、わるいことの絵を描いていくのは、とってもエキサイティングな体験でした。お話につられて、絵のほうもどんどんヒートアップして、最後のページには男の子の中のエネルギーが「もっともっと!」とはじけます。それから、どのページにも猫が登場するんですけど、この猫ちゃんが、あんまりわるいことしすぎないでねって、男の子を見守っているんです。ちっちゃい脇役たちもよかったらみつけてみてください。
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