ぼくは風邪をひいて遠足に行けない。すると「行きたい」気持ちが体から飛びだした。猫とジュース入りの水筒をつれ、雨雲に乗って遠足にいこう。不思議で楽しいぼくの遠足。
遠足当日に熱を出してしまった「ぼく」。
普段は留守番のネコや、ジュースたち(普段は水かお茶だから)も、幽体離脱のごとく「きもち」だけ遠足に出発します。さらに、遠足に行きたいのに嫌われ者のあまぐもにも出会い、一緒に飛んで行きます。
なんとも夢いっぱいのお話。
発想がおもしろくて、思わず笑顔になってしまう。
つい、子供の頃の遠足の日の気持ちを思い出してしまいました。
3歳の娘は、まだこういう遠足には行った事がないけれど、この絵本で疑似体験できたようです。とても楽しんで聞いていました。
3、4歳から小学生ぐらいまで幅広く楽しめそうですが、文章は簡潔で短く読みやすいです。娘も2、3回読み聞かせただけで、大方暗記してしまい、何度も一人で開いてはブツブツ読んでいました。
長谷川義史さんの、ダイナミックで元気いっぱいな絵もとても良かったです!
最後にはニッコリ笑顔になれる、清々しい絵本です。 (いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)
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