元気なころのおじいちゃんと孫娘のなにげないやりとり。老いとはなにかを考えさせながら、絵本作りの名手バーニンガムが、かけがえのない生についてすがすがしく描き出します。クルト・マッシュラー賞受賞作。
【金柿パパ】 お医者さんごっこ、ちょっとしたけんか、浜辺で砂遊び、釣り、冬の日…。延々と続くおじいちゃんと孫娘の、四季折々の楽しい日常。突然、おじいちゃんは病気に。最後に、空っぽのおじいちゃんのイスを見つめる寂しげな孫娘。子どもにとって初めて経験する、身近な者の老いと死。この通過儀礼に際して何をフォローすべきか、父親としては考えておきたいところだ。
おじいちゃんと孫娘のふれあいが、ふんわりと描かれています。
大好きなおじいちゃんと一緒にいても、話がかみ合ったりちんぷんかんぷんだったり、優しいおじいちゃんだったり訳が分からないおじいちゃんだったり…。
ちぐはぐな感じに戸惑いを感じたものの、後から「老いるっていうことはこんなことなんだ」とじんわりと感じてきました。
おじいちゃんにとっては、昔の自分と今の自分をいやというほど感じながら、孫娘に癒されつつ最期の日を迎えます。
そしておじいちゃんの不在を受け入れる孫娘。
老いと死について、押しつけ的ではなくバーニンガムは感じさせてくれました。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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