つなひきがつよいライオン、ぞうもとらもくじらも負かして「わっはっは。どうだ、せかいいいちつよいだろう。」 自分の力を自慢していたライオン。そこへねずみがあらわれて・・・。 この絵本、まず絵は「チョコレート戦争」などの挿絵で親世代の人にもなじみがあるでしょう北田卓史さんです。そして文は誰もが知っている詩人のまどみちおさんです。 あの北田さんの描くとっても暖かい動物達が見られるだけでうれしいのです。おはなしでは「せかいいちつよい!」といばっているけどライオンの目はとてもとても優しい目をしているのです。 おまけに最後に大泣きしてしまうライオン、という結末もまどさんらしく、二人の暖かさに満ち溢れた作品で幸せな気分になれます。さて、ねずみさんはどんな方法を使ったのでしょう? 見開きで大きく広がるページがあるのもうれしいですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
世界一強い つなひきライオンでも小さなネズミにはかなわない。 どうしてかな? 国際アンデルセン賞作家、まど・みちおさんと、 童話「チョコレート戦争」の画家、北田卓史さんによる名作がよみがえります。
北田さんの作品だったのでこの絵本を選びました。主人公のライオンの雰囲気がいかにも優しいのが良いと思いました。自分に自信を持っていたのにそれが崩れるときの気持ちをとても上手に描いているのが気に入りました。皆で協力することの大切さと素晴らしさを教えてくれる絵本でした。 (なびころさん 30代・ママ 女の子3歳)
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