お待たせしました、最終巻!
何があっても立ち向かってゆける。独りではないから。
旅の途中でつぎつぎと仲間を得た王女ララは、ついに魔女のすむ暗黒の地に近づく。しかし目の前に立ちはだかるのは、死の街と呼ばれる荒野。そこに足を踏み入れて、無事戻ったものはいない。
前作で仲間になった元殺し屋2人。片方の能力のおかげで、もう片方も死なない老いない体になる。でも世間で不老不死にあこがれるほど素敵なものではないみたいで、それゆえの苦悩もたくさん。半分くらい諦観していたサーブル。でも、かけがえのない仲間に出会い、それもいいのかも、と思える様子。そして、今度は、隠者ノゴージャンの作ったゴイエレメスのアゴリを仲間にし、全員が家族のようになっています。血がつながらなくても、家族になれる。それが弱みにもなれば、強さにもなる。すごく素敵なお話だと思います。亡者のいる山を越え、仲間全員そろって、魔女アイガイアと戦いにおもむくので、ここからが本番!
今まで強かったララが、バビロンの危機で見せた危うさ、これが意外に良いんです。人間ですから。
この作品では主人公ララが12歳になっているので、小学生高学年くらいからおすすめ。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
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