猫人の子孫、敏は満月か来ると猫に変身してしまう。徐々に人に戻れなくなっていくものの、前作でなんとか人間に戻るコツのようなものをつかめた敏。
まひろ、上野、杉本、猫又の人間に変身したジンと母とともに、猫人の島に渡ります。月とユキに合い、どうやら父らしい猫も見つけるのですが、なんと記憶喪失になっていて思い出してもらえません。
親に忘れられた悲しい敏の気持ちが切ないですが、非常によくできていて、大人が読んでもちょっと泣けます。
ラストのまとめかたはいまひとつという気がしますが(だって猫人のことを知らせても悪影響が怖いと思う)、全体には作者らしいほのぼの感があって、人じゃなくたって友情も恋もあっていいと思える素敵な仕上がりです。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
|