ぼくのお父さんは電車の運転士。
小学生の男の子にしてみたらこんなかっこいい事ってない!
運転士さんと同じ時計なんて持っていたら自慢したくなっちゃいますよね。
でもぼくはお父さんと約束しているんです。
「友達に見せびらかさないこと。」
運転士だからって自慢するようなことじゃないって、お父さんは言うのです。
日曜日、ぼくはお父さんの運転する電車に乗ってみます。
お客さんの安全を第一に仕事をするその姿、僕の目から見てもやっぱりかっこいい。
お父さんは運転士以外にも、たくさんの人達が電車が安全に運行できるように働いている事を話してくれて・・・。
子ども達の目を通して、様々な仕事をするお父さんの姿を見せてくれるこのシリーズ。
憧れや珍しさだけでなく、毎日の生活の様子も含めてきちんと丁寧にその職業について描かれているのがとても好印象。
自分のお父さんと違う職業が描かれていたとしても、シリーズを通して子どもたちに読んでもらいたくなる内容です。
例え忙しくて親子で遊ぶ時間がなかなか取れなかったとしても、
こうして子どもたちはお父さんたちの仕事に対する姿勢や考え方を通して、
大切なものを学んでいってくれるはずですよね。
お母さんのお仕事も早く見てみたいな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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