そろそろかなって思ったのは、夜中。
いたくても、くるしくても、あなたも頑張っているって思ってたのよ。
あなたは泣きながら生まれてきて・・・。
あなたのうまれてきた日、決して忘れない。
どんなことがあっても、忘れることはない。
だって、私はあなたのおかあさんだもの。
初めての出産、そして子育て。
新米ママにとって何もかもが初めての日々は、不安や迷いとの戦いの毎日でもあるのです。
どうしたらいいのかわからなくなった時、ふと思い出すのは
我が子が無事に生まれてきた日のこと。あの瞬間の感動。
辛くても、泣きたくても、不思議と元気がわいてくるのです。
どうしてこんなにリアルなママ達の気持ちがわかるの?
この絵本を読んでいると驚いてしまうのですが、作者のサトシンさんは、ある新米ママさんとの出会いの中で交わされた会話がきっかけとなり、たくさんのおかあさんたちにインタビューしながらこの作品を完成させていったのだそうです。
松成真理子さんの情緒豊かで美しい絵は、「あの日」の空、星、寒さ、病院、おかあさん、
それらを包み込む空気の全てを描き出します。そして、本当に毎日変化していくあかちゃんの表情を
それは可愛らしく繊細に描いてくれています。「あの日」を思い出すことにどんな意味があるのか、この絵を眺めていれば読者は自ずと理解していくのでしょう。
おかあさんから生まれてきた子どもたち、そしてその誕生を喜んでいるすべての家族。
絵本をきっかけにして更に絆が深まっていく・・・そういう事が本当にあるのかもしれない。
そう思わせてくれる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む
わが子が生まれた日のことを思い出せばだいじょうぶ!
家族、命、未来を考える絵本。
うまくいかないことも多い子育て。行き場のない迷路に入り込んでしまうことも。
そんなとき、この絵本をみて、わが子がうまれた日を思い出してください。
あの日の感動を思い出すと、元気になり、明日もがんばれます。
サトシンさんがたくさんのお母さんにインタビューして、生まれた本です。
サトシンさんからメッセージです。
これは、お母さんのためだけの絵本ではありません。
お母さんがこんな想いで自分を産んでくれたことを多くの子どもたちにも知ってほしいし、
こんな想いでお母さんが家族を産んでくれたことをパートナーでもあるお父さんにも改めて知ってほしい。
「出産の日を思い出す」ことは、すべての人にとって意義のあること。
すべての人にとって、自分を、家族を、命を、未来を考えるきっかけとなり、
元気をくれることなのです。
続きを読む