「あ、くるまからバナナがひとつ落ちましたよ。」
ここから「バナナ事件」の全ては始まります。
そこへさるが来て、バナナを発見!
どうすると思う?
そうそう、その通り。そうするんです、さるは。
そして“あれ”をポイッとするんです。
そこに走ってやって来たのはうさぎ。
どうなると思う?
うんうん、やっぱりそうなるんですよ。うさぎは。
お約束が続くバナナ事件。
さて、その後にやって来たのはワニ。
どうなると思う?
…わからないですね。
更に更に事件は止まらない。だって、バナナが落ちたのはひとつじゃないのよ!
一体何が起こっている?
驚いたり、笑ったり、心配したり、首をかしげてるうちに、なんだか事件は意外にも終息へ向かっているようで…。
高畠那生さんの新作はやっぱり面白くて、笑っちゃって、最後にハテナが頭の中にちょっと残って。
「丸くおさまったのかな、いやそんな事はないよね…」とハッピーな気持ちになりながらも、頭がグルグルしちゃっているこの感じ。ファンとしては、すっかりクセになっています(笑)。
大胆で躍動感に溢れていて、でも表情までとってもわかりやすい絵は、今回も魅力全開。
どんな展開になっちゃうの?ストーリーの続きを楽しみにしている一方で、それをどうやって絵で表現するのか期待で胸が膨らんじゃうのです。で、ページをめくると予想もつかない場面が広がっていて…。
本当に楽しい絵本です。読み聞かせ会でも盛り上がりそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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