カメくんが朝起きてくると、なんだかへんな格好になっている!
スリッパをペタペタ、おじいちゃんの黒い背広を頭からかぶって、ひきずりながら歩いてくる。
「ぼく、ペンギンになったんだよ。」
どうやら、昨晩お父さんに読んでもらったペンギンの本に影響をされて、カメくんはペンギンになった夢を見たのだそう。
とても楽しかったら、そのままペンギンの格好して幼稚園へ行ったってわけ。
自由で独創的なカメくんなのです。
幼稚園では、そんなカメくんにまわりの友だちも興味津々。カメくんがペンギンになる楽しさをあんまり上手に話すから、みんなもペンギンの本を真似をして、たまごのかわりにボールを足に乗せて温めたり、ペンギンみたいに滑り台をおなかですべったり…。
なんだかとっても楽しそう!!
そのままお昼寝の時間は、みんなで仲良くペンギンの夢…。
子どもってすごいな。こんなに簡単に、みんながあっという間にペンギンになれちゃう。
大事なのは、空想力と想像力?
作者バレリー・ゴルバチョフが描きだすのは、いつも子どもの自由で豊かな心の中。
今回も、とっても可愛らしい絵本が届きました。
今晩お父さんがカメくんに読んであげたのは、新しい絵本。
アフリカのジャングルに住むサルのお話だって。…ということは?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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