卵から幼虫時代をへてチョウになり、それがまた卵を産んで……という「あげは」の一生を、著者長年の観察資料をもとに描きました。思わず息をのむ美しさです。
福音館書店の『かがくのとも』復刻版です。
『かがくのとも』には副題に「はじめて出会う科学」とあります。
まさにそうだなと、この年で読み直して改めて感じています。
小林さんの生き物を絵はとても精密でリアルで見応えがあります。
特にアゲハが葉や花、茎にとまっているときの胴体の曲げ具合や足のツッパリ加減など、まるで生きているみたいにみえます。
リアルだからこそ、アゲハの幼虫のアップは、ちょっと気持ち悪かったです。
見ごたえのある絵に短く、わかりやすくまとめられて文。子どもたちへの読み聞かせにお薦めです。
4,5歳くらいから小学校中学年くらいでも十分聞けると思いました。
アゲハをよく見かける夏の時期にいかがでしょうか?
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子13歳)
|