ツソはアフリカのタンザニアにすむ小さな男の子。おにいちゃんといっしょに、キリマンジャロという高い山のふもとの村の、おばさんの家でくらしていますが、食べ物は少ししかもらえません。
あるばん、ツソはお兄ちゃんと、夜中に家をにげだしました。たどりついたのは、村からいちばん近い、バスターミナルのある町。ここからバスに乗って、もっと大きな町に行こうと思ったのです。
ところが、翌日出るバスをいっしょに待っていたはずのお兄ちゃんとはぐれてしまったツソ、道ばたでくらすようになりました。数年後、町で〈シスター〉と出会ったツソは、寄宿舎に入ることになり…?
路上でくらす男の子がふたたびふるさとをたずねるまでを、やさしい語り口でえがきます。さし絵多数の、実話にもとづく物語。
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