アリエルは、海底の世界アトランティカの末っ子プリンセス。ある日、友だちのフランダーといっしょに、すなのなかから、ちらちら光るふしぎなものを見つけました。どうやらそれは、海の上から落ちてきたようです。アリエルははじめて見る、人間の持ち物がめずらしくてたまりません。人間の世界を自分の目で見たくなりました。パパとトリトン王からは、「人間はきけんだ。近づいてはならぬ。」と、いつもきびしく、いわれています。でも、ほんとにそう?パパ、まちがってない?アリエルは考えこんでしまいますが―。
このお話は、映画『リトル・マーメイド』で、アリエルがエリック王子と出会うもっとまえ、まだ見ぬ人間の世界にあこがれを持つきっかけのエピソード。夢がはじまる最初のお話です。イラストは、ウォルト・ディズニー・スタジオのアーティストが、この絵本のためにオリジナルで描きおこしました。どこまでも前向きなアリエルとなかよしのフランダーたちがあまりにキュートで、思わず抱きしめたくなる一冊。
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