「いそげ いそげ、いそがなくっちゃ!」
うさぎくんが大きな木の角を曲がろうとしたら、鹿くんに「どっしーん!」とぶつかって・・・
あれれ、「うさしか」になっちゃった!?
ツノが生えたうさぎくん、なんだか頭が重いけど
「とにかく いそげ、いそがなくっちゃ!」
こんどはわにくんがやってきて「どっしーん!」
えーっ、こんどは「うさしかわに」!?
みんなは元にもどれるの?
ぶつかった動物の特徴が加わって、うさぎの姿がどんどん変化していくので「つぎどうなっちゃうの?」という期待感たっぷり。
だってぶつかるたびにツノがはえ、わにのウロコができ、しま模様になり羽根がついて・・・何だかおかしな姿になってしまうんですから。
「なにこれ、へんなの!」と子どもが大喜びする様子、目に浮かぶようです。
「どっしーん!」と激しい衝撃に、涙目になった動物たちがおかしくてかわいそうで、思わず大笑い。
ほら、よーく見るとシマウマなんか、歯が欠けちゃってますよ。
リズミカルな繰り返しは、幅広い年齢の子が好きになるポイント。
寝る前の「ひと笑い」にも、帰宅後に気分を変えるのにもおすすめです。
短い時間で、親子をあっという間に笑顔にしてくれる「お役立ち」になりそうなユーモラスな絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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