ヘイゼルのすることを何でもマネたがる弟のビリー。表情ゆたかでユーモラス、明るい水彩のかろやかな絵はとても印象的。
この本はシリーズもので、最初に近所の文庫の方から『いたずらかいじゅうはどこ』を紹介され読みました。すごく面白かったです。
その時にも子供達に読み聞かせしたと思うのですが、子供達には印象に残らなかったのか、心に留めていただけなのか、後日この『いたずらかいじゅうビリー!』をたまたま図書館で見つけて読んだら、はまりました!!毎日読み聞かせさせられます…。
かいじゅうのおんなのこヘイゼルの真似ばかりをおとうとのビリーはしたがります。ヘイゼルがゲーム、お人形遊び、積み木、電車ごっこをしようとすると、その度に泣きわめき、周囲の大人たちがヘイゼルに「ビリーにもやらせてあげて。まだちいさいんだから。」と言い、ビリーにぐちゃぐちゃにされます。
5歳の娘がヘイゼルに、2歳の娘がビリーに思いを重ねているようで、二人共、絵本を指差し、「この子がおねえちゃん。この子が私」と言っております。
またビリーの泣きわめく時の大人に訴える目と、それに応える大人の表情がなんとも言えません。ヘイゼルもビリーの事をとても寛容に受け入れ、それがまた5歳の娘にも感じるものがあるようです。
兄弟の、家族の温かい日常が描かれたとても良い本でした。 (こぶたさんさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子2歳)
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