森の中に、こんな妖精たちが住んでいるのかと想像するだけで、
ワクワクしてきます。
どんぐりぼうやのオッケとピレリルが、
かしわの葉でひこうきごっこをしていると、
森の外まで飛ばされてしまいます。
落ちたところは、せんたくしたばかりのひげの山の上。
お陰で、4人のおばあさんにしかられ、
お手伝いをすることに。
一方、行方不明となったどんぐりぼうやたちを、
ハシバミのヌッタとリスのスバンスが、探しに出かけます。
次々と木々の妖精や小動物たちが登場し、
次から次へと冒険の物語が進んでいきます。
その豊富な物語に添えるような繊細で素敵な絵が、
また、想像力をかきたててくれます。
冒険を終えて帰ってきたこどもたちに、
リスのスバンスに、かえり道、ずっとしかられていたと聞かされた
おかあさんは、
「そう、それじゃ もういいわ。たすかったわ。
子どもをしかるのは、一ばんいやなことですものね。
いろいろ ごしんせつにしてくださってありがとう、スバンスさん。
下のあいている部屋を、すぐにでも おつかいくださいな。」
という台詞が印象的でした。
妖精や動物好きのお子さんにおすすめ。
絵本としては、登場人物も多く、少し長めのおはなしですから、
長いはなしでもしっかり聞ける4,5歳ぐらいから、
一人読みできるお子さん向きだと思います。 (多夢さん 40代・ママ 女の子11歳)
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