トンネルくぐるとこんもり畑。
やぎやの家族が暮らしてた。めぇー、めぇー。
7人家族はいつも元気。めぇー、めぇー。
畑をたがやし、家を建て、イスや机もつくります。
手作りチーズにほかほかパン、採れたて野菜のおいしいスープ!
うめぇー、うめぇー。
美味しそうに食事をするやぎの家族のまわりには、まちのみんなもやってきて。
開いたお店は「やぎや」!
トンネルくぐると「やぎやだ やぎやだ」うめぇー、めぇー、めぇー。
見ているだけで力がわいてきそうな迫力満点やぎの家族の絵は、スズキコージさんによるコラージュ。
声に出して読んでいるうちに、楽しくて仕方がなくなってくる文章で語ってくれているのは長野ヒデ子さん。
名コンビでもあるお二人が描いているお話は、実際にあるお店「やぎや」がモデル!
(そちらの「やぎや」のお話は、巻末に紹介されていますのでお楽しみに)
働き者のやぎたちの暮らしは、まわりの人たちをも巻き込むほどの明るいパワーがあるのです。
実に楽しそうに畑を耕し、かまどでパンを焼き、遊びまわっているのです。
こんな家族がいるのなら、こんなお店があるのなら、ぜひぜひ訪れてみたい!
なんたって、お二人が描いた絵本から「もりもりくまさん」まで「やぎや」にやってきちゃうほどですからね。
あたたかくて楽しい、家族の絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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