あかんぼうの世話、貧しさなどでふせっていることが多かった岩を、夫の伊右衛門はうとんじ、ついに・・・歌舞伎で有名な怪談物語。
主人公の女性がお菊さんだったので、番長皿屋敷の話だと思って読み始めました(笑)
でも全然違う方向に話が進み・・・
これはこれで、怖い!
江戸時代に多く聞く、義理人情とは真逆の、心が冷えるような利己的な旦那。
自己中心的な登場人物が多く、空恐ろしい。
挿絵にも、鋭い視線を感じ、緊迫感があふれています。
絵本の体裁を取っていますが、対象年齢は高学年あるいは中学生位でも読み応えはあるのではないかというものです。
本格的な怪談話としては、なかなか良かったと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子8歳)
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