作者の実体験が投影された兄弟のダイナミックな遊びが魅力です。
『みちくさしようよ!』などのこの作品群、
兄弟が少しずつ成長しているようですね。
弟のぼくの視点で物語が進みます。
日曜日に届いた、ぼく宛の手紙は、ミスターXからの特殊任務。
もちろん、お兄ちゃんと出かけます。
やはり、最初の「絶対に誰にも見つかってはいけない」条件で公園へいくのが、
とてもスリリングです。
公園に着いたら、たくさんの指令が本格的なミステリーっぽくて、ワクワクです。
ミスターXの正体は最後まで明かされないのも、余韻があっていいですねえ。
そう、特別な場所や物が無くても、こんなに豊かな遊びができるのです。
そして、この兄弟の様々なとびっきりの表情が素敵です。
ドングリのくだりは、立派な学びの場。
素晴らしいです。
子どもたちの遊びのヒントとなりそうです。
小学生に、ぜひ。