初版1956年とかなり昔からある絵本なので、絵はやはりレトロなんですが、お話は面白いです。
2つのお話が収録されているのですが、私は特に最初の、まりーちゃんとひつじが好きです。
まりーちゃんは、ひつじのぽたぽんが子供を産んだら、その毛を売って好きなものが買えるわね、と言います。
でも、原っぱに住んで、ひなぎくの花とおひさまがあればいいというぽたぽん。
でも、まりーちゃんの妄想は続きます。
子供を2ひき産んだら、3びき産んだら…
ぽたぽたの答えはずっと同じ。
この辺りの会話の噛み合っていない感じが可笑しいです。
結局、ぽたぽんが産んだ赤ちゃんは一匹。
まりーちゃんの妄想は叶わなかったけれど、
とても嬉しそうだったことが、そして、その理由がとても良かったです。
子供たちにもこの良さが伝わってほしいんですが、絵が好みではないようで食いつきがイマイチ。。その点だけは残念でした。