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ジャイアントピーチ ダールのおばけ桃の冒険」 みんなの声

ジャイアントピーチ ダールのおばけ桃の冒険 作:ケアリー・カークパトリック
絵:レイン・スミス
訳:小川 仁央
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:1996年12月
ISBN:9784566003668
評価スコア 4.14
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みんなの声 総数 6
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  • 背表紙をみて「ん?映画の焼き直しかな?」と、あまり期待をせずに手に取りました。表紙をめくると、びっしりと虫が描かれて、まるで図鑑のよう。「これは…?」とパラパラとページをめくってみると、見応えのある絵が連なっていました。キャラクターデザインは、映画と同じです。腰を据えて読んでみて「いい本に出会えたなぁ」と思いました。

    ロアルド・ダールさんの原作、実写とストップモーション・アニメがミックスされた映画、本作のイメージが立体的に重なって、ジェームズくんの物語に、より深く触れた気がしました。

    「絵本ナビ」の解説を読んで、レイン・スミスさんが、映画のアニメパート担当されていたと知り、納得。

    この本を含め、『おばけ桃の冒険』、名作です。

    投稿日:2024/06/23

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  • ロアルド・ダールの本を読み漁っている自分としては、初めて絵本との遭遇です。
    いろんな経緯があって、ディズニー映画された上での絵本だそうですが、好みの分かれそうな、個性的な絵本です。
    もともとダールの破天荒な物語は、独特な癖があって、自分の中では映像としてイメージできなかっただけに、視覚化したレイン・スミスさんには拍手喝采です。
    ちょっと不気味なブラックコメディ。ダールの世界がしっかりと描かれていました。

    投稿日:2017/07/30

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  • 壮大なスケール

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    冒頭にあるとおり、ロアルド・ダール原作を絵本にしたもの。
    既に、ディズニー映画として評価されている作品です。

    主人公の9歳の少年ジェームスは、両親を亡くしてから2人の叔母にいじめられる毎日を過ごしています。
    ある日、謎の老人からもらった緑色に輝く不思議なものを、桃の木の根本にこぼしてしまうと、巨大な桃が育ったのです。
    桃の中にはムカデ、クモ、ミミズ、テントウ虫、キリギリス、土ボタルという虫たちがいて、仲良くなったジェームスと虫達は、桃に乗って冒険の旅に出かけます。

    想像できないほど、大きなスケールのお話で、やはり絵本として描くのはなかなか難しい作品です。
    絵のキャラクターは、好みの分かれるところで、とても幻想的ではあるのですが、少し暗めでかつ動きが見えないので、その良さが伝わらないかも知れません。

    冒険ものが好きな子供にはたまらない作品には間違いのないところですので、映画と合わせて読まれるとまた違った楽しみ方ができると思います。

    投稿日:2009/09/20

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  • スケールの大きい作品

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子5歳

    冒険ものの絵本は、これまで好んで読んでこなかったのですが、この本にははまりました。

    本を読みながら、まさに映画を見ているかのように、迫力のある展開が待ち受けているので、こちらもどきどきしてしまいます。

    ときどき、主人公のジェームズが乗っている桃がとんでもないところに行っちゃうと、不安になってしまいましたが、きっと、希望通りのところにたどり着くことを確信していたので、こちらも冒険を楽しむ感覚で読めました。

    絵が幻想的で、とっても不思議な世界に迷い込んだかのようです。でも、目的地はニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディング。非現実と現実がいっしょになったようなお話の内容になっているところも読み手をひきつけるんでしょうね。

    投稿日:2008/04/16

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  • 読み聞かせにぴったり!

    ディズニー映画の絵本版です。

    大好きなパパとママがサイに食べられて死んでしまってから、意地悪なおばさんの下でこき使われて暮らしてきた男の子ジェームズ。ある日、不思議な老人からもらった緑色のものを桃の古木にぶちまけてしまいます。すると、干からびかけていた木に、おおきな大きな桃の実が!中へもぐりこんだジェームズが出会ったのは、ツチボタルとムカデ、クモ、テントウムシ、ミミズ、キリギリス。陰気な丘での生活に嫌気がさしていたみんなは、桃に乗って冒険へ出ることに・・・。

    ディズニー映画になっただけあって、子どもがワクワクドキドキすること間違いありません。しっかりとした起承転結に、ところどころ文字の大きさも変えてあり、とても読み聞かせしやすい本です。

    とても身近にいるけれど、ちょっと好きになれないムカデやクモやテントウムシが、ここではとても頼りになる友達として描かれています。

    虫に対する見方が少し変わるかも。息子も、「ムカデってどんな生き物?」と図鑑を広げていました。

    なにより、虫たちと一緒にさまざまな窮地に立ち向かって、夢を実現し、最後にはしっかりと自分の意思を通すことができたジェームスに、素直に感動します。

    でも、寝る前に読むと、興奮して眠れなくなるかも。

    投稿日:2006/04/13

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  • おばけ桃と巨大な昆虫たちが楽しい

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子9歳、女の子4歳

     ジェームズ・ヘンリー・トロッターは大好きなパパとママと死に別れ、意地悪なおばさん2人の住む家で暮らすことになった。ある日、不思議な老人がやって来て、緑色のものがつまった袋をジェームズに渡し、「すばらしいことがおこるよ」と一言。ところが、ジェームズはつまずいて、丘のてっぺんに立っている古い桃の木の根元に袋の中身をぶちまけてしまい……、大きなおばけ桃が現れる。陰気なおばたちとの生活に嫌気がさしていたジェームズは、桃の種をとりまいていた6匹の巨大な昆虫たちとニューヨークを目指して旅に出ることに。でも、後を追ってくるのは意地悪なおば2人……。
     ダールの原作『おばけ桃の冒険』はディズニー映画『ジェームズ&ジャイアント・ピーチ』となり、多くの子供たちを喜ばせました。息子も本作品は映画の方が先。前書きで、絵を描いたスミスと文を書いたカークパトリックが、ダールに心から敬意を表したいとし、「もし彼が、このおばけ桃のすばらしく楽しい物語を書いてくれなかったら、映画なんてできていなかったし、その映画に基づいた、この絵本なんて存在しなかったんだから」と言っています。そんなわけで、絵本はどうだろうかと思い読んでみました。スミスのイラストに引かれたこともあり……。息子は映画にはない場面が絵本にあると言っていました。なかなか、あの流れるようなスピード感いっぱいの映画を絵本にするというのは難しいことです。各エピソードの展開に区切りのない感じがして、お話としてはきっと原作の方が楽しめるでしょう。でも、原作、映画、絵本を比べて鑑賞してみるというのも、またひとつの楽しみ方かも知れませんね。大きな桃と昆虫たちのキャラクターは、とても魅力的です。両親をなくしたジェームズの明るさも好きです。

    投稿日:2003/10/15

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