犬のカンタはお散歩をしていて、おひさまが自分を見ていることに気づきました。
「おひさまはぼくの友達だ」
でも、うさぎやねこも、「自分をみてる。私のともだち」と言っているのを聞いて、3匹で池にうつるおひさまの取り合いに。
びちょびちょになって寝転がれば、3匹の上におひさま!
ぬくぬくぽかぽかと、3匹並んでひなたぼっこをしました。
おひさまやお月様が、自分が歩くと着いて来るというのは、子どものころからよく言ってきましたが、自分を見ている、だから自分の友達という発想は今までしたことがなく、新鮮に感じました。
必死に取り合っている間は、3匹には上に本当のおひさまがいることなど目に入らなかったのでしょうね。
そのへんが子どもらしくてかわいらしいです。
素朴な雰囲気のイラストなのですが、3匹の表情が豊かです。
これはこどものとも590号(2005.5)ですが、前作に「くものわたあめ」(こどものとも年中向 2001.7)があるようです。
前作とはいえ、「くものわたあめ」は、3匹がすでに友達になってからのお話のようで、今回は友達になったころのことを描いたとのことです。
是非、「くものわたあめ」も読んでみたいと思います。