日本で育つ子どもなら、だれもが歌ったことがある と言っても過言ではない「どんぐりころころ」の歌。今まで、何回となく歌ったであろうその歌の歌詞が、「どんぐりころころ どんぐりこ」ではなく「どんぶりこ」だと知ったのは、大人になってから・・・。衝撃でした!さらに、この歌詞が、なんとなく中途半端で終わっていたのにも、気にしていなかった私。子どもの私は、何も頓着せず、ただただ、声をはりあげて「どんぐりこー♪」「泣いてはどじょうをこまらせたー♪」と歌っていたのですね〜。(苦笑)
そんな私とは対照的。どんぐりの行く末が気になる優しいスギヤマカナヨさんが、このどんぐりのお話を作って絵本にされました。お山が恋しいけれど、お山ではないところに根を生やしたどんぐりちゃん。でも、その子どものどんぐりがお山に行けそうですね。どんぐり一つにもドラマがあることを改めて感じました
見返しの「どんぐりいろいろ」や「どんぐりをたべるどうぶつ」「おいけのいきもの」が子どもたちの自然への関心をより高めるでしょう。良く知っている歌の関連本ということに加え、親しみやすく判りやすい絵なので、子どもたちにとって、何度も手にとる身近な絵本になることと思います。