オオカミと言えばどんな絵本でも悪者という設定が多いです。固定観念で子どもはオオカミ=悪い奴!と決めつけた見方をしているのは、知らず知らずのうちに大人が植え付けたものです。
その発想を覆してくれます。
可愛いオオカミが凶悪ないかにも悪い顔した大ぶたに家を吹き飛ばされるという、既存のあのお話をコメディーにしたような展開に初めは少し戸惑いました。
そして内容もかなり文字が多いですし、既存のお話をよく理解したうえで読んだ方が面白いのでどちらかというと小学生以降の方が面白く内容を理解できるかもしれません。
でも読み進めているうちに、既存のお話とは違い、何となく落ち着くというか、ホッとする場面に出会います。
最後のシーンは幸せな絵が広がっています。
3匹のオオカミとぶたさんがとっても楽しそうに仲良く遊んでいます。これぞまさにめでたしめでたしというエンドにほっこりしました。