世界の国からいただきます!(徳間書店)
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6歳と8歳のこどもたちと読みました。 古典の「竹取物語」の雰囲気をそのままに、省略して簡単にした内容でした。 作中の和歌の一部や、「不死の薬」を燃やした月に最も近い山が「ふじさん」になったというエピソードなど、普通の子供向けの「かぐや姫」にはないような内容まで丁寧描写に描写されています。 最近は冒険物ばかりを好む8歳の息子も、ドキドキした様子で魅了されていました。 古典の雰囲気があるので、文章だけでは難しくとっつきにくそうですが、登場人物が「カエル」の姿で表現されているので、すんなり絵本の世界に入り込んでいけました。
投稿日:2015/12/20
竹取ものがたり(かぐや姫のお話)が、登場人物をかえるに置き換えて語られます。 表紙をみた瞬間「なぜ、かえる??」と思いましたが、俵万智さんの文ということにも惹かれ、読み進めました。 読んでみて、なるほど!でした。 斎藤隆夫さんの絵は、絵巻の構図にのっとっていて、どのページもきらびやかで美しいです。さらに、登場人物がかえるであることで、物語のフィクション感や、絵の可愛らしさとユーモアが増し、丁寧に、丁寧に読み進めました。 絵巻や掛け軸は、なんとなく敷居が高い気がしますが、こんなに楽しいものなんですね。 俵万智さんの、落ち着いた美しい文章も魅力です。 いい本に出会えたな、と思う一冊でした。 平家ものがたりも、読んでみようと思います。
投稿日:2021/12/13
この絵本は、なんといっても物語がカエルで描かれているところに、面白さとインパクトがあります。正直、これが人間で描かれていたならば、竹取物語を今さら手にとって読もうとは思わなかったと思います。 カエルに釣られて読んでみた絵本ではありますが、おそらく数10年ぶりに読んだからでしょう、ストーリーをあやふやに記憶していたため、とっても新鮮な気持ちで読むことができました。読み進むにつれ、ストーリーに引き込まれるので、カエルが着物を着てようが、髪を伸ばしていようが、二本足で歩いていようが全く気にならず、楽しく爽快に読めました。 絵のタッチも物語に合っており、大き目サイズの絵本なので迫力もあります。物語の流れから、富士山がなぜ「ふじさん」と呼ばれるようになったのかの経緯も書いてあります。親子で楽しめるお勧めの一冊です。
投稿日:2016/09/06
竹取物語をあまり省略せずに、大事なポイントが全部出ています。 ただ、人の顔がかえるになっているだけ。 実は、もっとかえるっぽい展開を期待していたのですが、普通の竹取物語でした。 でも、「美しい」かぐや姫の顔が、月に帰るときなど正面からよく描いてありますが、美しいのか、他のかえると見比べましたが、難しいです! 絵に、意外性はありました。
投稿日:2016/02/05
登場人物は皆かえる。私はかえるが得意ではありませんが、この本に登場するかえるはどれも愛らしい。富士山の名の由来も知れて、竹取物語ってこんなお話しだったんだと、俵万智先生のわかりやすい文章で読み進めることが出来ました。
投稿日:2014/11/14
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