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宮沢賢治の絵本 虔十公園林自信を持っておすすめしたい みんなの声

宮沢賢治の絵本 虔十公園林 作:宮沢 賢治
絵:伊藤 秀男
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2014年10月
ISBN:9784895881319
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,889
みんなの声 総数 25
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自信を持っておすすめしたい みんなの声から

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17件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 世間の人々は、「少し足りない」と
    虔十を馬鹿にして笑いますが、
    家族の愛情にしっかりとつつまれた虔十の心は、
    優しく、強く、まっすぐに育ちます。

    虔十が遺した杉林は、
    その後も家族たちに守られ、豊かな遊び場として
    たくさんの子どもたちの心身を育みます。

    『たれがかしこくて、たれが賢くないかわかりません。』

    宮沢賢治の童話は、
    いつも心の深いところに響き、
    そして時々、読む人の心をチクっと刺しますね。

    私がこの絵本を読んで、心をチクっと刺された気がしたのは
    きっと私の心のどこかに・・・
    「平ニ」のような心が隠れているのを感じたから?

    読み終えて絵本を閉じた後も
    何とも言えない余韻が続く・・・。そんな絵本です。

    絵本ナビの過去のインタビュー、
    “ミキハウス「宮沢賢治の絵本」シリーズ『銀河鉄道の夜』 編集者 松田素子さんインタビュー”を読み返してみると
    私自身も、宮沢賢治の童話を色々読んでみたくなったし
    子どもにももっとたくさんの賢治の世界に触れさせてあげたいと思いました。

    投稿日:2016/01/20

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    1
  • せつなくも、美しい物語です。

    明るく元気の良さそうな子ども達が林で遊ぶ様子が描かれた表紙が、
    パッと目をひきますね。

    ピュアで心の優しい虔十さん。
    その良さは家族以外にはなかなか理解してもらえませんでしたが、
    最後は自分が作った林に「虔十公園林」という名前を付けてもらえます。

    「たれがかしこくたれが賢くないかはわかりません」という博士の言葉は、
    大きく頷けました。虔十の生き方は立派でした!

    満月が「虔十公園林」を照らす場面は圧巻の美しさです。
    伊藤秀男さんの力強い絵は、多くの読者の記憶に「虔十公園林」が残り、
    いつまでも成長しつづけることでしょう!

    投稿日:2015/10/12

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    1
  • 虔十は、周りから馬鹿にされる人ではありましたが、質の悪い土地に杉苗を植え、杉林を作ります。
    自分の杉林で沢山の子どもたちが喜んでいるのを見て、虔十もどれだけ幸せだったか分かりません。
    何でも真に受けて優しい虔十が、人生でたった一度だけ人に逆らったのは、その杉林を伐れと言われたことでした。殴られても決して伐ることをしなかった虔十。その思いに胸を打たれました。

    虔十は流行り病で死んでしまいますが、その杉林は何十年経って、周りがどんなに変わっても、その姿を変えることなく、今も子どもたちの遊び場となっていました。

    若い博士の「ああ全くたれがかしこく、たれが賢くないかはわかりません」という言葉、本当に、賢いというのは単に勉強が出来ることではないということを、このお話は教えてくれました。
    子どもの頃に皆で遊んだ楽しく幸せな時間を、虔十の杉林は今もなお多くの人の心に作り続けているのでした。

    宮沢賢治の作品の中でも、特に心に響くお話です。
    賢治の「本当の賢さとは何か、本当の幸いとは何か」ということを考えさせられるお話でした。
    また、虔十に対する家族の愛情というものも、身に染みて感じる作品でした。

    賢治の絵本は世に沢山ありますが、このシリーズでは作品ごとに実に個性豊かな挿絵が描かれていて、それも魅力の一つだと思います。
    伊藤秀男さんの挿絵は、とても力強くて、明るくて、素朴で、そして温かい。この作品にピッタリだと思いました。
    特に表紙は是非、表裏広げて見て下さい。杉の陰から虔十が嬉しそうに笑っている姿が見えてきます。
    そして、表紙の学生帽の少年は、あの若い博士の少年時代の姿でしょうか。
    どの子もどの子も、とても楽しそうな、幸せな表情をしていますね(^^)

    投稿日:2015/10/09

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    1
  • 色々考えさせられる本。

    「誰がかしこくて、誰がかしこくないかわかりません」
    本当にその通りだな〜と思いました。
    少し足りないと馬鹿にされている虔十が両親から買ってもらった杉の苗を大切に育て、やがてその杉林は子供たちの遊び場になるというお話です。
    子供たちの様子を嬉しそうに眺める虔十の表情がとってもいいです。
    何だか色々考えさせられるお話に思いました。

    投稿日:2020/01/31

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  • 2歳、むずかしいえほん

    レビューコンテストということで、息子に読み聞かせをしてみました。
    はじめパパが読んでくれたのですが、開いてびっくり。
    漢字!文字が小さい!!
    「これは難しい絵本だなー」を連発。
    2歳の息子もまったく興味を持たずミニカーで遊びながら聞いているくらいでした。

    が、3日後くらいに突然「パパのえほんよむの」と。
    パパの?
    「むずかしいえほんなの」と。あー、この絵本!

    まったく覚えていないかと思っていたのですが、「けんじゅのほっぺたあかいねー」。と言ったり、「おっかさんどこいった?」と聞いてきたり、案外ちゃんと聞いていてびっくりしました。
    「おっかさんどこいった」はページをめくるたびに聞かれたので「ごはん作りに行ったよ〜」と繰り返しているうちに「まだごはんつくってるんだねー」と。答えるようになりました。

    ちょっとびっくりしたのがお兄さんが杉を植えているシーン。
    「やさいうえてるねー」と。
    確かにそう見えるかも‥?

    2歳なりにむずかしい絵本を読もうとがんばっていて、読み聞かせてよかったなーと思いました。

    投稿日:2015/10/14

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  • ステキなお話♪

    とても心に響く、ステキなお話です。たった1度だけ、他人に逆らい、自分の信念を曲げずに貫く…子どもたちに読んで伝えたいメッセージがこめられています。伊藤秀男さんの温かく力強く優しい絵本がお話の世界に引き込んでくれて、息子もよく見ていました。おすすめの1冊です♪

    投稿日:2015/10/14

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  • 誰でもこの世に何かを残すのかも

    • さみはさみさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子3歳

    息子たちにはまだ難しそうだったので一人で読みました。

    村人から「少し足りない」人間だと思われている虔十が、本人もその結末は分からないままに、空き地に杉を植えたくなって植えて育てました。

    本人が死んでしまっても、背丈は伸びないけれども丁寧に植えられた杉がずっと残ってはじめて、「誰が賢いか、誰が賢くないか」という評価が出るのですが、「少し足りない」人間の意図しない善意が実は人々を喜ばせたと分かって何だか安心してしまいました。

    人間は誰でも意味があって生まれてくるのだなと感じました。迫力があって、なおかつ愛嬌のある絵も素敵です。

    投稿日:2015/10/14

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  • 生き様

    虔十は決して馬鹿ではありません。
    子どものような純粋な心があるからこそ、子どもたちの喜ぶものを生み出せたのです。

    虔十がつくったのは心が生き、帰る場所。

    そんな場所を他のどの大人が生み出せたでしょうか…。

    宮沢賢治という人は、自然や動物を心から尊重し、愛していたのですね。
    特にこの作品では、そう感じます。

    自らを、ケンジュウと表記することもあった宮沢賢治。
    虔十という人物は、“自分の理想の人間像”なのだそう。

    虔十の家族ももちろん虔十を愛していたのだろうけど、虔十を一番愛していたのは宮沢賢治だったのではないかと思いました。

    投稿日:2015/10/14

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  • 誰が賢くて、誰が賢くないか。

    虔十という人は少し足りないとみんなは思っていました。いつでもはあはあ笑っている人でした。
    そんな虔十が、ある日、杉の苗を七百本買ってほしいと言ったのです。おかあさんもおにいさんも反対をしたのですが、おとうさんは、そんな虔十の願いを聞いてくれました。
    そして、虔十は黙々と杉を育てるのです。反対をする人、邪魔をする人、ばかにする人…
    でもその結果、大きな成果があったのです。
    はじめて頼みごとをした、はじめて人に対して逆らった…
    虔十の生き方、そして、虔十が残してくれたものを考えさせてくれる、素敵なお話だと思いました。
    人物が、生き生きと力強く描かれていて、強い意志を感じさせてくれるのも、大きな魅力です。

    投稿日:2015/10/14

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  • この本は、宮沢賢治の本の中でも、一番大切なことに気づかせてくれる、素晴らしい本だと思いました。物を大切にする気持ち。今では何でも有る暮らしが当たり前になっていますが、当時はまだ何もなかった時代です。あの時代を思い出しながら、挿絵が更にそのイメージをふくらませてくれて、とてもいい効果が、文章と挿絵で醸し出されていました。子供や孫にもいつか読んでもらいたい、そんな絵本です。

    投稿日:2015/10/07

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