幼児向けの作品かと思いましたが、とんでもない、これは小学生以上の人がみんなで楽しめる作品です。
うめが、どうやって「梅干し」になっていくかが、わらべ歌のような文にのせて、丁寧に描かれています。
花が咲いて、散って、梅雨を通って、もがれて、洗われ、塩を振られて甕の中。
重しをずしんとのせられて、しくしく しくしく なくばかり というところで、そうか〜泣いていたんだ〜。
このあと 酸っぱい涙の日を暮らす も上手い表現だな〜って思いました。
この後いくつかの工程がありますが、やっと梅干しになったところで、ほっ。
天神様の由来についても、巻末奥付に記載してあり、丁寧だな〜って感激。
ホント、梅干しって、私たちが元気な時も病気の時も大活躍してくれていますね。