魔法みたいな絵本です!
読むと からだの中がポカポカしてきて
なんでも出来るぞって気持ちになっちゃう!
この気持ちは、そう、まさに春!!
たんぽぽは たんぽぽ
たんぽぽは たんぽぽ
たんぽぽは たんぽぽ
応援しているのかな?それとも、おまじないの言葉かな?
わからなくたって、楽しい気持ちになるから不思議!
これはきっと、心が喜んでいるんだなあ。
たんぽぽは花、ありんこは虫、ねこは動物、すずめは鳥、たろうくんは人間。
でも ゆめさんの描く世界では、
みんな同じ「いのち」として そこにいるような気がするのです。
たんぽぽの黄色も、ありんこの触角も、ねこのひげも、すずめのクチバシも、
それから たろうくんのウインクも、なにもかもがキラキラしています!
もじもじしていた たろうくんが、
たろうは たろう
たろうは たろう
たろうは たろう
とみんなに囲まれて、ウインクをする。
それから、もっともっとって背中を押されて、
ついにでんぐりがえりをする。
この場面が、なんとも良いのです。
みんな生きていて、お日様が照っていて、ぽかぽかとあたたかい
すごい絵だなあ、すごい幸せな絵だなあと、ただただ感動します。