この絵本に初めて出会ったのは、長谷川義史さんと、メリーゴ―ランドの増田さんとの講演会の時でした。
そこで、紹介されたし、読み聞かせグル―プの仲間同志で、長谷川さんの絵本は、小学生低学年から高学年、中学生まで選書の候補にあがり、間違いない、おもしろい!ということで、サインまでしてもらい、買いました。
自分さえよければいい。忙しい忙しい。すぐきれる。イライラムカつく。人の温かみがわからない。そんな人には、この言葉。いいからいいから。
魔法の言葉を贈りましょう。
おじいちゃんの家に落ちた雷の親子は、おへそを盗んでしまったけれど、悪者になりきれませんでした。いいからいいからを連発するおじいちゃんの過剰な接客、長谷川さんの描くこの顔の、このキャラのおじいちゃんに、はまってしまったに違いありません。脅威すら感じているかもしれません。
雷の親子からおへそを返してもらうのですが、そのあと、おへそを戻す場面で、
つるっとすべってあっ……
と読む所がとっても好きです。
次のページをめくるときのワクワク感がたまりません。
読み聞かせが終わると、だいたいみんな、いいからいいからと口ずさんでいます。