まだ小さかった息子に絵本を読んでいるとき、私は時々涙を流しました。
絵本に心を打たれて。
この絵本を読んで、私は久しぶりに涙を流しました。
トラビスのささくれだった心をなめらかにしてくれた、大事な大事なミケーレ。奪うのではなく分け合うことを教えてくれた、心優しいミケーレ。トラビスは、幸せとはなんであるのかを初めて知りました。
ミケーレを失ってしまったとき、トラビスの心は以前よりも激しくささくれますが、それをなめらかにしてくれたのも、やっぱりミケーレでした。
大切な存在があることの幸せ。それを失ったときの悲しみ。立ち直るまでの苦しみ。
優しいタッチで描かれた絵と柔らかな文章で、たくさんのことを教えてもらいました。