色鮮やかで、すっきりとした表紙からはとても現代風な印象を受け、いままで読んだ絵本とは明らかに違う雰囲気を感じたのを憶えています。
ゴンちゃんがうっかり手から離してしまった風船を追いかけて、周りの大人たちが振り回される様子がコミカルに描かれているのに、当の本人たちは真剣そのもののだから余計に笑いを誘います。だんだんとありえない状況にエスカレートしていき、突っ込みを入れたくもなりますが、ついにはぽっこりお腹をしたゴンちゃんが、「いきますよ。せー、のー、ジャンプ!」というと、息子も一緒になってベッドの上で力の限り飛び上がりました。
久しぶりに読みましたが、初めて読んだ3歳頃とまったく同じ反応で嬉しかったのです。でも、体が大きくなった分、迫力にビックリするやら、ベッドが壊れやしないかと心配しちゃいました。
うちでは最後の決めゼリフは、必ず息子に言わせてあげます。
好きなものはいつまでも変わらないんだなとしみじみ感心した作品です。