姪の本を譲りうけました。
初めて読んだ時は、戦争という時代背景と共に語られる暖かな物語に、思わず涙がこぼれました。
何より、戦争中ではなく、戦後の話なんですね。
戦争が終わったらすぐに平和で住み良い世界になるわけではない。
まさに戦争という哀しみを描いています。
ただ、この絵本は哀しい絵本ではなく、お母さんとアンナが、焦らず、辛抱強く一枚のオーバーを手に入れるまでを、暖かな目線で描いています。
豊かな現代の日本では、羊毛からという発想はなかなかできないですよね。
今着ている服ができるまで、どれだけの労力が必要かが理解できると思います。
オーバーが出来上がっていう過程を見るのも楽しいです。
アンナが、オーバーを作ってくれた人達と、羊毛を提供してくれた羊達に、感謝をあらわす所も好きです。