新刊
かおたいそう

かおたいそう(偕成社)

0歳から100歳までみんなで楽しめる!

  • 笑える
  • 盛り上がる
  • 全ページ
  • ためしよみ
話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

ナゲキバト」 パパの声

ナゲキバト 作:ラリー・バークダル
訳:片岡 しのぶ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2006年04月
ISBN:9784751521991
評価スコア 4.75
評価ランキング 920
みんなの声 総数 7
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • おとなにはおとなゆえの果たすべき責任があります。
     そのひとつは、おとなとして生きる上で正しく判断することでしょう。
     そして、そのことを子供たちに伝え、教えること。
     アメリカの作家ラリー・バークダルが書いた『ナゲキバト』という物語を読んで、そんなことを思いました。
     この物語は1996年にアメリカで自費出版の形で刊行され、大きな話題となった作品です。
     日本でもすぐさま翻訳され、2006年には「新装改訂版」として刊行されています。

     タイトルの「ナゲキバト」は鳩の仲間です。
     物語の主人公であるハニバルという少年が散弾銃で誤ってナゲキバトの母鳥を殺してしまうエピソードから採られたタイトルです。
     この母鳥のそばには二羽の雛がいました。
     ハニバルは9歳の時に事故で両親を亡くして、祖父に育てられていますが、この時祖父は父鳥だけでは二羽を育てられないからということで、ハニバル少年に二羽のうちの一羽を殺すように言います。
     少年は涙ながらに一羽の雛を殺します。
     このエピソードが、後半大きな物語となっていきます。

     それは祖父が語ってくれた物語、ある兄弟と父親との話です。
     優秀な兄と出来の悪い弟。
     出来が悪くても兄はいつも弟をたすけるのですが、ついに弟の不始末により兄弟二人ともが火事に巻き込まれます。
     決死の覚悟で火の中に飛び込んだ父親が助けられるのは、どちらか一人。
     優秀な兄か、出来の悪い弟か。
     これは児童文学に入る物語でしょうが、実はここで問われているのは、おとなである私たちです。
     おとなが正しい判断をしないと、子供たちは道を間違える。
     祖父が話した物語で、父親が助けたのは出来の悪い弟でした。
     何故なら、生きのびて生きるという意味を学ぶ必要があったのは、弟の方だったから。

     この物語には、さまざまな教訓、教えが散りばめられています。
     そのことを学ぶのは子供ですが、おとなにも問いかけられた物語であるということを忘れてはなりません。

    投稿日:2023/05/05

    参考になりました
    感謝
    1

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / おおきなかぶ ロシアの昔話 / じゃあじゃあびりびり / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(7人)

絵本の評価(4.75)

何歳のお子さんに読んだ?

  • 0歳 0
  • 1歳 0
  • 2歳 0
  • 3歳 0
  • 4歳 0
  • 5歳 0
  • 6歳 0
  • 7歳 0
  • 8歳 0
  • 9歳 0
  • 10歳 0
  • 11歳 0
  • 12歳〜 0
  • 大人 7

全ページためしよみ
年齢別絵本セット