どんぐりの木から一歩もでたことのないリスのクリスが、ひょんなことから、どんぐりの木を抜け出すことができるようになるまでのお話です。
タイトルには「だっしゅつだいさくせん」、あらすじには「ほくのくらしは かわるのか? ぼくは ほんとうのじぶんを みつけられるのか?」とあり、一体どんなにすごい冒険なんだろうと想像を膨らませて、ワクワクして読んでみたのですが・・、え?!これが冒険、他には?!とちょっと唖然としてしまいました。期待が大きすぎたのかしら?
きっとこれは怖がりやのクリスにとっては大冒険だったに違いありません。だって、それまでのクリスは、「井の中の蛙」同然で、「転ばぬ先の杖」ごとく、もしものときに備えての準備だけは万全で、毎日同じ場所で同じことの繰り返しの日々が一変したのですから。
クリスの一日に新たに加わったスケジュール、「しらないところへとんでいって、しんだふりをする(それも延々2時間、さすが得意技!)」、平凡な毎日に新しい風穴が開いたようで、同じく平凡な毎日を送っている私は、少しうらやましくなりました。