7歳の男の子が、ひいおばあさんの古いお屋敷ですごすお話です。
「おばけ」とも言える3人の子どもたちが現れますが、まったく怖くありません。むしろ次はいつ姿を見せてくれるのかと、主人公のトーリーと一緒に心待ちにしながら読みました。
大きな起承転結・山場などはなく、鳥にエサをやったり、おもちゃ箱を開けてみたり、「おばけ」と遊んだり、おばあさんから昔話を聞いたりと、穏やかな日々が綴られていきます。
すべてのページ(もしかしたらすべての文章)の描写とてもきれいで、切ないくらいです。絵のように情景が思い浮かび、美しい絵の連続映画のようで、一瞬たりとも退屈しませんでした。
好みがあるので多分長男(ドキドキや大笑いが好き)には向かないかもしれませんが、長女が4,5年生になったら読んでみようと思います。