我家で大人気の宮西達也さんの作品なので読んでみました。
いつものおおかみとブタのパターンかと思ったらさにあらず。
おおかみより確かに色が薄いし、口が尖っていて、キツネとブタという新しい展開です。
家族に見送られて、ブタを捕まえに行くおとうさんキツネ。
オオカミだと、間抜けというのが相応しい展開になるのですが、キツネになるとお人よしという感じでしょうか。
結局、ブタを捕まえられなかったおとうさんキツネが、最後に言った言葉は、成る程こう来たかと納得できるものでした。
その言葉を聞いた家族も笑っていて、とてもいい関係が窺い知れて気持ち良く読みことの出来る作品だと思います。
ただ、宮西作品の水準からすると、泣けなかったから四つ星というところでしょう。
他の作者であれば、五つ星です。