「よるのおるすばん」 なかなかよいと思う みんなの声

夜の森。
３わのフクロウのヒナ、フー・ポー・ピヨが、お母さんの帰りを待っています。
それぞれのセリフによって、上の子、真ん中の子、末っ子の特徴が出ていて面白かったです。
ピヨは「ママに会いたいよぉ」としか言わないというところが、末っ子あるあるですね。
お母さんが帰ってきたシーンは、安堵の気持ちも相まって、とてもとても美しく感じました。

ふくろうの赤ちゃん達、とってもかわいいです！
ふくろうが大好きなちびっこを知っているので、今度
この絵本を紹介してみようって思いました（もしかして
もう知っているかもですが）。
ふくろうと言うと、わりと怖いイメージがあったりも
するのですが、やっぱり赤ちゃんは怖くないし（当たり前）
赤ちゃんなりにいろんなこと考えておかあさんを待つの
ですよね。ちいさな生き物にとって（それが人間でも
動物でも）おるすばんは不安になるもの。
おかあさんが帰ってきてくれてよかったです。

『OWL BABIES』が原題。
「よるのおるすばん」という意訳もなかなか味がありますね。
３羽のフクロウのひなが、夜中に目を覚まし、
いるはずのお母さんがいなくて、思案する様子が描かれます。
いろいろ理由づけたり、場所を変えたりして、不安を消そうとしますが、
その様子がなんとも微笑ましいです。
下読みした時はあまり気づかなかったのですが、
おはなし会で読んでいると、ある児童が指摘してくれました。
２羽がいろいろ思案しても、もう１羽のコメントが、いつも、
「ママに　あいたいよう！」。
末っ子なのかもしれませんね。
もちろん、ちゃんとお母さんは戻ってきますが、
その時のコメントが絶妙に素敵です。
お留守番の時の心理がとても伝わってきました。

こどもが図書館でなぜかかりたいと、見つけてきた絵本です。
黒い表紙、全体が黒の背景に文字がかかれているので、
あまり明るい印象はなかったのですが、
三羽のこどもたちの母を待つ心境が書かれています。
カッコでふくろうってかんがえるものなんだ、とか独り言のようなメッセージで読者を楽しませます。
子供は子供の台詞担当で、私はそれ以外を読んだりして、楽しく読んでいます。遠くから見た小さいふくろう三羽を探すのも面白いです。
よるなので、暗くて不気味な感じかと思ったら、意外と内容は明るい物語です。