世界の国からいただきます!(徳間書店)
世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
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9件見つかりました
予備知識なく、ただセンダックの絵に惹かれて読みました。お芝居を見ているような感覚でテンポよくストーリーが進むので、子どもたちも大興奮。躍動感のある挿絵をまじまじとみたり、セリフをマネしたりと夢中になっていました。 読後、ナチスの強制収容所で子どもたちが演じたオペラが題材となっていると知り、作者の重いメッセージを感じてドキッとしました。それを知ってから読み直すと、また深く考えさせられます。 子どもたちはまだ物語の背景は理解せず、ただ楽しいお芝居のような絵本ということでお気に入りです。でも今はそれでいいかなと思います。本棚に置いておけば、成長の過程でいつかまた自然と理解してくれる日が来ると思うので。
投稿日:2012/04/12
今、ロシアとウクライナの戦争が起こっている、そんな時代だからこそ、こういう絵本は意義のあるものに思いました。 歴史は繰り返されているし、その中で大変悲しい想いをしている者たちがいる。 どうにもならない社会情勢ですが、どうにかしないといけない。 この絵本を読んで希望は見出せませんか? 偉人って誰でしょう、どこやの国の大統領?大金持ち?独裁者? それは違うよね、その人たちの考えが必ずではないよね。 いろいろ考えさせられる感動的な絵本に思いました。
投稿日:2022/04/28
日本語版2009年刊行。 病気の母親にしぼりたてのミルクを飲ませるため、町に出かけた兄妹。お金を持っていないが、どうにかして牛乳を手に入れようとする話。 悪者が出てきて、すったもんだの挙句、正しい子どもたちが勝つ、というお話。悪い人はどこまでも悪く、ずるく、汚くてわかりやすい話。 周囲のその他大勢の大人たちの付和雷同ぶりも見もの。社会の嫌な部分をよく観察してうまいこと表現している。 話がずいぶん大げさで、くどい印象を持った。 コテコテの改善懲悪モノだと、いささか鼻白んでしまうのは、私の偏屈な性格のせいだった。 巻末の翻訳者による解説を読み、しつように悪い人をやっつける描写に力が入っている理由がわかった。 この絵本の原作となったオペラは、第二次世界大戦中に台本が書かれ、作曲され、チェコのユダヤ人の孤児院で初演。その後、チェコ北部のナチスの強制収容所で子どもたちが55回にわたって上演したという。 アウシュビッツよりは多少ましだったらしいテレジンの強制収容所では、ガス室はなく、芸術活動も行われていたとはいえ、無理に働かされて病気になって死んでいった人がたくさんあったという。 (収容された子ども15000人中、生き残ったのは132人) そんな状況の中、悪い人をやっつけて、正しい人が幸せになる話はどれほどその場の人の心を慰め、支えとなっただろうか。 明日、生きているかどうかわからない状況で、子ども達がどんな気持ちでこの話を上演していたのだろうか。 その話を絵本という形で、現代の私たちが知ることができるのは貴重だと思う。
投稿日:2022/01/02
オペラ「ブルンディバール」を、知らない私ですが、 挿絵が、踊っているような躍動感がいいなあと思いました。 横へ流れていくように描かれているのも、文字が普通に描かれて いるのと、黄色の枠に中の文字と分かれているのも効果があって 面白いと思いました。歌い文句のように、詩のように踊りながら 進んでいく構成が素晴らしいと思いました。
投稿日:2019/07/06
表紙の絵にひかれて図書館から借りてきました。 6歳の娘と読んだのですが なんかずーっとどっかで見たことあるあるあるとひっかかっていて やっとなにか分かった! モーリス・センダックさんの絵だ! なんともいえない、古めかしい感じだけどかわいらしい感じ、 ザ・外国絵本って感じの絵がとっても懐かしい! そして、ブルンディバールってなんだろうと思ったら、 意外にも子供の敵・変なおじさん?のお名前。 最後は見事にハッピーエンドですが、 「お母さんが病気で」という出だしから、 こんな展開になるとは! そして最後はもちろん病気のお母さんの元に戻るので、 起承転結はしっかりしてますが、 ううう、なんだか続編がありそうな感じだゾ??? このブルンディバール、そんなに感動する絵本ではないのですが、 何かとっても惹きつけるがあります。 続編が出たらぜひ読んでみたい一冊です。
投稿日:2017/11/07
ナチスドイツで 多くのユダヤ人が強制収容され 殺されました そんな強制収容所で子どもたちが上映したオペラ「ブルンディバール」悪を倒した子どもたちの勝利 病気のお母さんに ミルクを飲ませるために 兄妹は町へ行きました そこで出会った ブルンディバールは悪者 でもめげてはいません オペラの劇ですから すごくおもしろい 絵本になっています てまわしオルガン♪ 「ちいさいこどもはにくたらしい・・・・・♪ ・・・・・」ブルンディバールの歌です それでも 兄妹はお母さんを助けるために お金を稼ぎミルクを求めるのです 町の子どもたち302人みんなが力を貸してくれるのも 嬉しいですね 悪いブルンディバールをやっつけ お母さんにミルクを届けられるか? それはこの絵本でお楽しみ下さい! 悪 なかなか手強いですね オペラで見たら 素晴らしいのでは
投稿日:2017/10/05
話を読み進めましたが、大道芸人という事でいいんでしょうか。お母さんの為にミルクを買うお金を何とかして工面しようと奔走する兄弟。最初のページと最後のページのお母さんの風貌にだいぶ変化がありました。元気になったんですね!
投稿日:2017/07/20
ナチスの強制収容所で、子どもたちが演じたオペラがもとになっているお話です。 デフォルメされた人物、登場人物の多さ、セリフ仕立て、にぎやかな場面、などオペラの雰囲気がでているなと思いました。 最後のページ、ブルンディバールの言葉にむなしさを感じました。 センダックさんの想いが伝わってくる、どっしりした絵本でした。
投稿日:2010/07/23
この本を生まれた背景を思うと心がヒリヒリと痛むというのか、鮮やかな色調で描かれてはいても、子どもと読んでいいのか、どのぐらいまでの歴史を教えればいいのかと正直考えました。 何気ない日常に、恐怖や怒りをひそませてあるというのがセンダックの絵本の一つの特徴であるとすると、この本はセンダックの描きたいものの集大成と言えるかもしれないと思います。 読めば読むほどセンダックの本は私にとって難しく感じられます。 諧謔味があっても、笑って読み過ごすことはできないし、何度か一人で読み返してみて子どもと読む時期を考えようと思います。
投稿日:2010/04/01
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