息子が動物さんたちがブランコや砂場、プールで楽しそうに遊んでいる絵を見て面白そうだと思ったのか、自分から持ってきたので読むことにしました。でも、実際に読んでみると、ねずみさんやうさぎさん、たぬきさんの家からしまりすさんたちがそれらのものを「何も言わずに」自分たちの家に持って行ってしまい、それを持って行かれた動物さんたちが探す、というお話だったのです。最後にはたくさんのお友達で遊んだ方が楽しいから、みんなで共有して遊ぼう、というオチだったのですが、しまりすさんたちの口からは「勝手に持って行ってごめんなさい」の一言が最後まで出ることはなく……。息子は、「他人のものを取ったらいけないんだよね?」という疑問を当然のことながら感じたようで、そのように言いましたし、読んでいる大人も何か釈然としないものを感じました。常日頃、お友達と遊ぶときには「貸して」とお願いして「いいよ」と言われたら借りるんだよ、勝手に持って来るのはいけないことだよ、と言い聞かせていますし、それが仲良く遊ぶルールだと親子とも思っているだけに、本当にこれでいいの、という感じです。あまり現実的ではないというか、いくらなんでも子供にここまで博愛精神を求めるのは無理があるのではないか、と思いました。結局、2回読んだだけで止めてしまいました。